教育旅行
当社は1988年の創業以来、農業生産をはじめ、ハム・ソーセージなどの加工品製造、直売所・レストランの運営をしてきました。地域に滞在する旅行者を増やすため、2017年に「食農体験ネットワーク登米協議会」を設立し、農泊の取り組みを本格化。100を超える農家の協力体制の下、体験ファームや農泊受入れ農家等との様々な交流・連携を通じて、「生産者に一番近い農泊体験」の実践に取り組んでいます。
自然・食・農業・交流をテーマにした教育旅行の企画の際には、ぜひ当エリアをご活用ください。宮城県登米市について
- 登米市は宮城県の北東部に位置し、北部は岩手県、西部は栗原市、東部は南三陸町に隣接した町です。
- 総面積は536.09平方キロメートルで、宮城県全体の7.36%を占めています。
- 西部が丘陵地帯、東北部が山間地帯で、その間は広大で平坦肥沃な登米耕土を形成しています。
- 県内有数の穀倉地帯であり、宮城米「ササニシキ、ひとめぼれ」の主産地として有名な地域です。また、畜産業も盛んです。
- 「みやぎの明治村」と称される登米町には、明治時代に建造された高等尋常小学校が現存するほか、水沢県庁舎や警察署が当時の面影を今に伝えています。
- また、圏域北西部には白鳥、ガンなどが飛来するラムサール条約湿地の伊豆沼・内沼、長沼、さらに南部には平筒沼があり、水の里としての様相を呈しています。
伊豆沼・内沼について
伊豆沼・内沼は、東北地方の宮城県登米市と栗原市にまたがる、面積491ha(伊豆沼369ha、内沼122ha)の広大な沼です。冬でも水面が凍結しにくく、餌となる動植物、魚類や昆虫類が豊富なため、国内最大級の渡り鳥の飛来地として知られ、多数のバードウオッチング愛好者を引きつけてきました。夏になると伊豆沼・内沼の水面は、ハスの葉で覆いつくされて花が咲き乱れ、極楽浄土の様相を呈します。
1985年にラムサール条約湿地(※)に登録されて以来、この豊かな自然環境を保護する活動が積極的に行われています。
※ラムサール条約:1971(昭和46)年にイランのラムサールで締結された条約。日本における正式名は、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な条約」とされています。
現地体験を通じて生物多様性・ネイチャーポジティブを考える
豊かな自然が残る伊豆沼・内沼ですが、近年は、水質の悪化・外来魚の流入、生物多様性の低下など様々な環境問題も生じています。昭和50年代までの伊豆沼・内沼は、透明度が高く、水底まで見ることができ、きれいな水を好む動植物がすんでいました。しかし、周辺地域の開発や農地造成がすすむと、生活排水や農地からの濁水が流れ込むようになり、富栄養化によって濁った沼に変わってしまいました。現在は宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団を筆頭に、地域住民やボランティア、全国の研究機関が連携して、さまざまな保全活動に取り組んでいます。
一方、当社ではネイチャーポジティブ活動の一環として、「ふゆみずたんぼ」という農法の実践に取り組んでいます。
ふゆみずたんぼとは、冬の間も田んぼに水をためておく農法のことをいいます。通常、稲刈りをした後の田んぼは乾いた状態ですが、そこに水を張ることで、マガンなどの水鳥が安心して休んだり餌を取ったりできる環境が生まれます。そして、水鳥のふんや水田に残った藁が、小さな生きもの働きで分解され、天然の堆肥になり、農薬や化学肥料に頼らない圃場ができるのです。まさに生物多様性と農作物の生産、どちらにもメリットのある農法といえるでしょう。
当社の教育旅行受入プログラムでは、上記の環境保全活動、ふゆみずたんぼをフィールドにした現地体験プランをご用意しています(ご要望に応じて事前学習や事後学習にも対応できます)。農業体験や調理体験、民泊等の組み合わせにも対応できますので、お気軽にご相談ください。
【受入の目安】 1回あたり5名~50名。50名以上はご相談ください。
ふゆみずたんぼを活用した学習プラン
①事前学習:生物多様性と登米市の農業
②現地学習:農作業、生きもの調査
③事後学習:生物多様性と農業を持続可能にするため、自分たちができること検討会ラムサール条約と渡り鳥をテーマにした学習プラン
①事前学習:伊豆沼・内沼、渡り鳥の概要
②現地学習:渡り鳥の飛び立ち、ねぐら入り観察、サンクチュアリセンター見学、伊豆沼・内沼クリーン活動
③事後学習:日本一の渡り鳥飛来地の今後について、自分たちができること検討会地域資源の付加価値化と農村産業モデルを学ぶプラン
①事前学習:農業の6次産業化、食農体験の概要
②現地学習:施設見学、地域住民が主役になる体験
③事後学習:持続可能な農村産業をつくるため、自分たちができること検討会伊豆沼・内沼の生態系を学べる施設
伊豆沼・内沼の周辺には、サンクチュアリセンターという見学・交流施設が3つあります。自然環境に関する展示コーナーや、沼を見る眺望スペースが設置されているので、ぜひ足をお運びください。また、各館では季節ごとに伊豆沼・内沼の魅力を体験できるイベントを開催しています。ホームページをチェックしてみてください。
【ピックアップ】
宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンターを運営する宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団と、中国・ドルイドテクノロジーなどによる国際共同プロジェクト「スワンプロジェクト」が始まりました。 詳細はこちら スワンプロジェクトホームページ
周辺の宿泊施設
伊豆沼ウェットランド交流館
伊豆沼に一番近い宿泊施設です。施設内から渡り鳥の朝の飛び立ちや寝ぐら入りが見ることもできます。子ども達の合宿体験、研修をはじめ、テニス、ミニサッカーができるスポーツスペースや、バーベキューや芋煮会ができるスペースもあります。
長沼ボート場クラブハウス
長沼湖畔にあるボート競技をはじめとしたスポーツ団体・地域振興及び交流人口拡大を目的とした有料の簡易宿泊施設です。スポーツ合宿以外にも各種イベントや研修会などにもご利用頂けます。
アネックスホテルアベ
伊豆沼および東北新幹線くりこま高原駅から車で15分の立地にあるホテルです。わが家に帰ってきたようなアットホームな雰囲気で、地元産の食材を使った家庭的な料理をお楽しみいただけます。コワーキングスペースや、レンタサイクルがあるのも魅力。
手のひらに太陽の家
東日本大震災で被災した子どもたちの支援と被災地の活性化のために建設された施設です。
現在は簡易宿所となっており、宿泊や様々な体験が楽しめます。みやぎの明治村・登米町にあるので、周辺観光にも便利です。
当社の特徴
- 一般の観光地では企画しにくい、「農業」を「食」をテーマにしたストーリー性のあるプログラムをご提案できます。
- 見る、聞くだけではない、体験的な要素も加え、ガイドが農村の魅力を楽しく分かりやすく伝えます。
- 当社は宮城県に「旅行サービス手配業」を登録しています(宮城県知事登録第27号・令和3年4月8日登録)。旅行会社様を通じたツアーを催行される場合、当社が地域のコンシェルジュとなり、事前調整からツアー終了までのコーディネートを窓口1本で対応させていただきます。
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